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閑董院/矢作町
気仙大工と彫刻師 二人の名工が醸す卓越した職人技
- 陸前高田市矢作町にある閑董院(かんとういん)宥健尊師堂。
真言宗の高僧・宥健(ゆうけん)法印は、元和6年(1620)に陸前高田でまん延した疾病を鎮めるため、同町馬越地区の洞窟に入り即身成仏の偉業を成し遂げたことから、 その徳をしのんだ方々がこの地にお堂を建立し、宥健法印を祀ったとされています。
現在のお堂は、明治23年(1890年)に末崎村(現・大船渡市末崎町)の古沢幸作棟梁が率いる地元の気仙大工と、彫刻を担当した山形県の高山専蔵らが共同で造り上げられたものだそうです。
名工の卓越した見事な仕上がりは、陸前高田市指定有形文化財となって多くの人たちに親しまれています。
気仙大工とは、民家の建設から細かな建具の造形はおろか、神社仏閣まで手掛ける宮大工の側面も併せ持った、本当に腕の立つ素晴らしい職人とお聞きしています。
市内の米崎町に『気仙大工左官伝承館』という資料館がありますので、ぜひ見学をしてみられるとその奥深さも学べるのではないかと思います。
この場所は山林に囲まれた場所で、海の街・陸前高田のイメージとはかけ離れたところかもしれませんが、実はそうでもありません。
陸前高田を含む三陸海岸は、独特な形状を醸し出すリアス式海岸。平地が少なく、海からいきなり山間地に突入するという特徴を持っています。 海の街ではありますが、山林の営みも盛んな地域でした。漁業と林業が盛んな街だったんですね♪
少し話がそれてしまいましたが(笑)、この閑董院の少し下流に下がると、観光スポット「白糸の滝」、さらに生出地区へ登っていくと「ホロタイの郷・炭の家」、「清水の湧き水」があります。 この辺りはまたその観光スポットでご紹介したいと思います。
矢作エリアに来られた際は、「閑董院様」「白糸の滝」「炭の家」「清水の湧き水」と…お車でしたら30分圏内ですのでぜひコンプリートしてみてください!
とても自然豊かで静かな場所です。陸前高田市指定有形文化財といったとても貴重な建造物であり、また地域の有志が無償で管理しておりますので、むやみに傷つけたりゴミなどを捨てたりしないようにお願いします。
閑董院宥健尊師堂 フォトギャラリー

上品な桜の花をたずさえた閑董院全景
閑董院|基本情報
見学可能時間 | いつでも見学・参拝できます。 夜間は周囲に外灯がないため日中の明るい時間がおすすめです。 |
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所在地 | 〒029-2201 岩手県陸前高田市矢作町馬越131 |
駐車場 | <無料> 敷地となりの寄り合い所(?)の空きスペースに駐車できます。 2~3台程度なので、満車の際は近くに路上駐車してください。 寄り合い所は基本的に無人です。道路も車の往来がほとんどありません。 |
連絡先 | 円城寺(えんじょうじ)が管理されています。 〒029-2201 岩手県陸前高田市矢作町字愛宕下7 TEL 0192-58-2323 |
アクセス キャピタルホテル1000からの行き方
陸前高田キャピタルホテル1000 ▶ 閑董院宥健尊師堂
<ホテルからの移動方法>
(車) 県道141号 ― 国道343号 ― 県道246号 経由
約20分
(公共交通機関)不明
<住所>
〒029-2201 岩手県陸前高田市矢作町馬越131「陸前高田キャピタルホテル1000」から「閑董院宥健尊師堂」までの行き方